家庭用金庫を購入する際に、衝動的に決めたり、価格だけで選んだりすると、後々後悔することになるかもしれません。金庫は一度購入すると長く使うものですし、大切なものを守るという重要な役割を担っています。金庫選びで後悔しないために、購入前にしっかりと検討すべきポイントがあります。後悔するケースとしてよくあるのが、「容量が足りなかった」というものです。現在保管したいものが収まるサイズを選んだものの、時間が経つにつれて保管したいものが増え、すぐに容量がいっぱいになってしまうことがあります。金庫を選ぶ際は、現在だけでなく、将来的に保管したいものが増える可能性も考慮して、少し余裕のあるサイズを選ぶことが重要です。次に、「使い勝手が悪かった」という後悔です。特にロック方式に関しては、実際に使用することを想定して選ぶことが大切です。例えば、頻繁に開閉するのにダイヤル式を選んでしまい、番号合わせに手間取って不便を感じたり、逆にあまり開けないのに指紋認証式を選んでしまい、価格に見合うメリットを感じられなかったりするケースです。家族構成や使用頻度に合わせて、最も使いやすいロック方式を選びましょう。「設置場所に困った」という後悔も聞かれます。金庫はサイズや重量があるため、設置できる場所が限られます。購入前に、金庫を置きたい場所のサイズや床の耐荷重を確認し、金庫本体のサイズや重量が設置場所に適合するかをしっかりと確認しておく必要があります。特にマンションの上層階や、古い木造住宅の場合、重量オーバーにならないか注意が必要です。「防犯性能が不足していた」という後悔は、最も避けたいケースです。安価な金庫の中には、見かけは立派でも防犯性能が低いものも存在します。大切なものを盗難から守るためには、必要な耐火・防盗性能を備えているか、日本工業規格（JIS）などの認証マークが付いているかなどを確認することが重要です。自宅の周辺環境や、保管したいものの価値に合わせて、適切な防犯レベルの金庫を選びましょう。