鍵修理のプロフェッショナルアドバイス

知識
  • ドアの鍵を防犯性の高いものに!選び方のコツ

    知識

    住まいの安全を守る上で、玄関ドアの鍵の防犯性は非常に重要です。現在使用している鍵の防犯性に不安がある場合や、より安心して暮らしたいと考えるなら、防犯性の高い鍵への交換を検討しましょう。では、どのような点に注意して選べば良いのでしょうか。まず、注目したいのが「鍵の種類」です。現在、防犯性が高いとされる代表的な鍵は「ディンプルキー」です。鍵の表面に多数の小さなくぼみ(ディンプル)があり、ピッキングによる不正解錠が極めて困難です。また、鍵違い数も非常に多いため、合鍵の不正複製も難しいとされています。次に、「CPマーク」の有無を確認しましょう。CPマークとは、警察庁や関連団体が定める厳しい防犯試験(ピッキング、カム送り解錠、サムターン回し、こじ破りなどに対する抵抗力)をクリアした建物部品にのみ表示が許可される、信頼性の高い防犯性能の証です。CPマーク認定の鍵(錠前)を選ぶことは、一定以上の防犯性能を確保する上で非常に有効です。さらに、「ワンドア・ツーロック」を基本と考えることも重要です。玄関ドアに主錠と補助錠の二つの鍵を取り付けることで、侵入に要する時間を大幅に長引かせ、空き巣犯に犯行を諦めさせる効果が期待できます。もし現在一つしか鍵が付いていない場合は、補助錠の追加設置も検討しましょう。補助錠にもディンプルキータイプや、内側からのみ操作できるタイプなど、様々な種類があります。また、最近では「電子錠(スマートロック)」も防犯性の高い選択肢の一つです。暗証番号の入力ミスが続くとロックがかかる機能や、不正なアクセスを検知して警報を鳴らす機能、入退室履歴の記録機能などを備えた製品もあり、物理的な鍵とは異なるアプローチでセキュリティを高めることができます。これらのポイントを踏まえ、専門の鍵業者に相談しながら、自宅のドアの状況や予算、ライフスタイルに合った、最も防犯性の高い鍵を選ぶことが大切です。

  • 賃貸の鍵紛失!火災保険は使える?

    知識

    賃貸物件の鍵を紛失し、鍵交換が必要になった場合、その費用は入居者負担となるのが一般的です。しかし、場合によっては、加入している火災保険(住宅総合保険)の特約を利用して、費用の一部または全部が補償されるケースがあります。全ての火災保険に鍵の紛失に関する補償が付いているわけではありませんが、近年では「鍵の紛失・盗難費用特約」や「偶然事故対応費用特約」といった形で、鍵交換費用をカバーするオプションが付帯されている保険商品が増えています。これらの特約が付いている場合、鍵の紛失によって鍵交換を行った際に、その費用(鍵本体の代金、作業費など)が保険金として支払われる可能性があります。ただし、保険が適用されるにはいくつかの条件があります。例えば、警察への遺失物届の提出が必須であったり、保険会社への事前連絡が必要であったり、補償される金額に上限が設けられていたりすることが一般的です。また、保険の種類や契約内容によって、補償の範囲や条件は大きく異なります。例えば、単に鍵を紛失しただけでは対象とならず、盗難や偶然の事故(例えば、外出中にカバンごと盗まれた、不測の事態で鍵が破損したなど)が原因である場合に限定されることもあります。そのため、まずはご自身が加入している火災保険の契約内容(保険証券や約款)をしっかりと確認し、鍵の紛失に関する補償が付いているか、そしてどのような場合に適用されるのかを把握することが重要です。もし補償が付いているようであれば、保険会社に連絡を取り、保険金請求の手続きについて確認しましょう。その際には、鍵交換費用の領収書や、警察への遺失物届の受理番号などが必要になることが一般的です。火災保険は、火事だけでなく、様々な住まいのトラブルに対応してくれる心強い味方です。鍵の紛失という思わぬ出費の際に、助けになる可能性があるので、一度確認してみる価値はあるでしょう。